普段ステンシルは透明のシートを切って作っていますが、今回はタイベック製の封筒を使ってみることにしました。タイベック製の封筒はとても薄いけど丈夫で、力強く引っ張ってもまったくちぎれません。郵便局に置いてある封筒の中にこの素材があって、存在を知りました。まったくちぎれないというのは、ステンシルにとても適していると思ったので、さっそく作ってみました。
封筒から大きな丸を切り抜いて、そのまま丸形にしたり輪っかにしたりして、複数枚ずつマスクを用意しました。切り抜いた後の穴あき封筒は、ステンシルとして使用します。
最初にベタ塗り背景を印刷し、2度目で穴あき封筒を印刷しました。
左:背景が黄色、穴あき封筒がピンク
右:背景が水色、穴あき封筒が青
何かしらの印刷がされていた用紙に穴あき封筒のゴーストを印刷。さらに輪っかと黒の絵の具のセットで重ね印刷。
1枚目:
黄→マゼンタ→紫の順で印刷。黄とマゼンタが交わった部分はオレンジ…にはならず、完全に黄が潰れてマゼンタが前面に出た。紫が黄と交わった部分は茶色っぽく変化している。マゼンタは紫にかなり溶け込んだ。
2枚目:
黄→マゼンタ→青の順で印刷。青が黄と重なった部分は青緑に、マゼンタと重なった部分はやや紫に変化した。3枚目:
実験印刷の過程で生まれたゴーストプリントたち。封筒の表面がややざらついているため、プリントにもそれが写っている。…良き。
黄→マゼンタ→ライムグリーンの順で印刷。ライムグリーンを印刷したら、黄の輪っかのラインが完全に溶けた。3刷り目で一番暗い色をもってきた1枚目・2枚目とは全然違う見た目になった。
実験印刷の過程で生まれたゴーストプリントたち。封筒の表面がややざらついているため、プリントにもそれが写っている。…良き。
今回の印刷で、ステンシルやマスクは1枚も破れませんでした。これは何回も何回も使える未来が見えます!透明シートではカットできずに諦めた細かい模様も、このペラペラ封筒なら簡単に作れそうな予感です。
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